関連商品感想

■『転生學園幻蒼録』サウンドトラック 第1巻
 買ってしまいました。\2,940(税込)。
 本当はドラマCD第一弾と同時に買ったのですが、封も切らないで置いてあったので聞いたのは最近です。すいません。
 内容は9曲(327円弱/曲)。普通のゲームサントラが何曲入りなのかはよく知りませんが、結構少ない気がします。
 そういえば昔のドラクエとかのCDは10曲くらいだった気がしますが…。ちなみに東京魔人学園が23曲、女神転生アバチュが33曲。エロゲ部門だと「君が望む永遠」25曲、fate 28曲(適当にチョイスしたもので意図はありません。「6月の天使」「櫻姫」のサントラは発売されてないようです)。とりあえずアマゾンで調べた最近のゲームサントラをざっと見た中、一番曲数が少なかったのは「パチスロ北斗の拳」の14曲。
 …まぁ別に少なくてもイイ曲なら構いませんので。

○曲目リスト
1.幻蒼 (オープニングの曲)
2.季節めぐり (始業式とかの曲)
3.それぞれの邂逅 (総代が法眼を羽交い締めにする時の曲)
4.日出郷(ひいずるさと) (玉依さんに会うときの曲)
5.陽はまた昇る (八話で演説してたときの曲)
6.神子降誕 (神子にさせられたときの曲)
7.月乃欠片(ツキノカケラ) (月詠勢の曲)
8.鎮めるものたち (戦闘の時の曲)
9.烈士名殉 (EDの曲)

 こうして聞くとなんか嫌な思い出が走馬燈の如く沸いてくるので、精神衛生上あまりよくありませんが、OP&EDムービーの曲なんか結構いいですね。特にEDの曲は個人的にわりと好きです。終わった喜びを体が覚えているせいかもしれませんが。
 残念なことにタイトル画面の曲は入っていません。というか、ゲームの「幻蒼録」で聞けた34曲のうち、27曲が入ってません。このCDが第一弾ということは、あと三回くらい『サントラ』で商売する気だったのでしょうか。
 もう一枚ディスク追加して、ゲームの「幻蒼録」で聞けた34曲を収録してても同じ値段で出せた気がしますが…
 とはいえ「転生學園幻蒼録 サウンドトラック 第1巻」として発売されたこのCD、公式ページの紹介では「第1巻」が削除されたので、そういう意味なんじゃないかなぁと、ちょっと思いました。

 P.S. そういえば買ったときに「ポスターいりますか?」と言われたんですが、咄嗟に「いりません」と答えてしまいました。…家にポスター貼る趣味がないので言っただけで、他意はないんじゃないかと思います。

■『転生學園幻蒼録』ドラマCD
 買ってしまいました。\2,940(税込)。
 細かいツッコミはとりあえずおいて置きますが、一言で言うと「ゲーム本編が辛かった人はドラマも同じくらいツライ」。
 まぁ同じシナリオライターが書いているので当たり前なのですが、あの「変な言い回し」「繋がらない前後の脈絡」「キャラだけは全てを理解して話が進む」、いわゆる弓長節は健在です。
 大まかに「天照編」と「月詠編」があるのですが、天照編の方がツライのはいわずもがな。

●「天照編」は四話と五話の間の話。若林が那須乃を助けるイベントがらみの話です。あのイベントは半分以上の確率で見逃すのですが、まぁそんなのはほっときです。
 実はあの時那須乃を襲った天魔は退治できてなくて、執行部は敗走していたという設定(ひでぇ)。執行部は若林の復帰戦として、その天魔「樹災禍」を封じに行くという内容です。
 題名は「スピリテュアル・バイヴレーション」
 (タイトルセンス云々に関しては各人の判断にお任せします)

「結、ヤツ(樹災禍)をここにおびき寄せれるか」
「じげんはら(慈眼原?)と申しまして、地脈の恩恵を受けられる古い修験場です」
「(いや、場所の説明は聞いてないんだが…)先日の場所より少し離れているようだが、ここでヤツを誘導できるか」
「地場も良く、白兵になっても少し動きやすい平地を選びました。なにより地脈の恵みが余勢になるかと」
「………」
 相変わらず話が噛み合ってません。

 あとみんな難しい言葉を無理して使いすぎ。誰も聞いたことがないような単語(へんちくりんなエセ呪文)とかも使わせてるので、特にそういうセリフが多い閣下の中の人などは噛まないように必死で、無感情演技にかなりの拍車がかかって怖いです。(個人的にはそこが好きですが)。公式だと結奈は『控えめで気だての優しい女性。誰に対しても思いやりと慈しみを持って接する』とか書いてありますが、きっと総代の魂神のごとくバグ(誤記)なんでしょう。どうやら公式も、結奈は閣下路線で行くと決めたようです。
 ただまぁ、こういう状況説明とか、設定に関する話とか、そういうのは全部聞き流すようにしていれば、普通のドラマCDとして楽しめるかもしれないので、そういう聞き方が本当は正解なのかもしれません。

 さて、主人公達は樹災禍を狩りに行きますが、この樹災禍は「相手の技をコピーする」とか「仲間同士を喰らって、能力を進化させる」とか、ラスボス級の能力をもっていることが判明。ゲームの時は1LVのザコ敵だったんですが大出世です。この能力なら、きっと風間師範より強いこと請け合いです。

(樹災禍の説明をする那須乃)
どうでもいいですが、ドラマの最初の方はちょっとキャピった演技でした。那須乃、少しロリ入ったかと思いました。
ゴキブリみたいですね。それは死ぬ前に殺虫剤の抗体を残したり、それを瞬間的に遺伝子にフィードバックされるとも言いますし」
 遺伝子にフィードバックなんてするかー。天魔はともかく、ゴキブリはちゃんと進化論に沿った生き物なので、そんな瞬時に遺伝子を取りこんで強くなるバケモノ扱いしないでください。
 このシナリオの人って、例え話が好きなんですが、必ず、その例えが「変」なのがスゴイです。普通、ここまで間違った例えに出来ないです。一種の才能だと思います。ずっと埋もれていて欲しい才能ですが。


 というわけで話はクライマックスへ。ネタバレはなんなので断片的に。
「ほたえなや!」(いつから土佐弁に?)
 宝蔵院先輩、今回はまるで主要キャラ並みの扱いです。カッコイイ。
うおおおりゃあああ!!!
 主役。今回は古館の霊は降りてこなかったのが残念。腹筋使ってます。
「押すのよ!誠!」
 ヒロイン。もう少し可愛いシーンになってれば良かったのに。押しが足りない。
「………」
 自分から話すので、空気ではないけど、みんながあんまり構わないのはいつも通り。時々ラギーになるので注意。
「よし、みんないくぞ!」
 でも誰も返事しない。
「あんたと話してると疲れるよ〜」
 今回は少し大人しめなので、まるで普通の元気ッコみたいでした。
「いぇやあああああ!斬!!」
 怖い。今回は最後の方を除いて、阿修羅面冷血とかかぶってそうなカンジでした。那須乃のこと「あなた」とかいうし。
「いやぁ緊急招集って言うのはなんか燃えるもんがあるのー!」
 天照編は地味め。戦ってても効果音がないので、本当は戦ってないのかも知れない。
「ちょうちょー、ちょうちょー」
 真田はいなかったことになってるらしい。(登場しません)

●月詠編はちょっと普通に面白かったかも知れない。変なところもあったけど。
タイトルは「ラスト・ジャム」。
「てめぇバケモンよるんじゃねぇよ!!」
 最初の方、声が違ってたような。
「飛河にしては弱気だな」
 …凛は飛河のこと「薙」って呼んでたのに。ほんとにアホスタッフ…
「こういう場所はやはり苦手だ」
 エライ喋ります。たぶん主役より喋ってます。無口? あと奥さんとの二人っきりの会話は結構長め。
「麗子!ちょっと仕切り頼むな」
 カッコイイ。影の主役級。いいとこどりのスタンスなので当然といえば当然ですが、やっぱりカッコイイ。あと麗子萌え(ゲストキャラ)。
「わいらは…ペンタファングの生き様は…」
 ちょっと中途半端。

 というわけで月詠編はそこそこ普通のドラマCDでした。天照編の後にあったので、耐性がついてたのかもしれませんが。もう少し燃えさせようがあったような気がしますが。ツボで外されてちょっと…。

●そのほか
 ジャケ絵は書き下ろし。岩崎先生ご苦労様です。
 おまけはメモカシール。キャラのグラフィックとかはいいんですが、「転生學園幻蒼録」っていう文字の入ったシールを九枚も用意してどうする気なんでしょう。ちなみにキャラは伊波、一ノ瀬、榊原、真田、若林、山吹先生。


■『転生學園幻蒼録』ドラマCD 第二章
 ゲームのその後をドラマCD化。ラストバトルからEDまでの話とか、EDグラフィックをドラマ化というか、なんでゲームで語らないんだって感じのことが語られています。少なくとも伊波が郷を去った理由とかは、ゲームで語るべきコトじゃないかと思うんですが。普通、このドラマの内容まで含めてゲームのEDにしとくべきだと思います。

曲目リスト
01 穏やかな日々 (ラストバトル後少し落ち着いてからの伊波と伽月と詩月)
02 予感 (同じ頃の那須乃と安倍と京羅樹)
03 立禅への道 (菊宮講師による御神の補習 with那須乃と鳳翔)
04 天照と月読の狭間で (月詠勢今後を語り合う)
05 新執行部設立の記憶 (閣下、一年前の九条との思い出を語る with山吹センセ)
06 エトランゼ (御神と飛河、ばらっちとの思い出を語る)
07 宿命 (石見と山吹、伊波に宿命を告げる)
08 予告編「転生学園幻蒼録拾穂抄 早春賦後編」 (九条の後半予告with伽月)
09 困惑のクロスワード (伽月と閣下に御神が月詠の今後を語る)
10 九条と榊原の出会い (九条と榊原の出会い。弓長節強め)
11 彩女の心 (菊宮&石見と飛河&鳳翔)
12 ラストダンスは… (御神と那須乃)
13 試練の洞穴 (伊波が宿命に決意)
14 壮行の宴 (ゲームEDの伊波以外サイド)
15 フォーエバーヤング (ED後の月詠。EDの一枚絵っぽい)
16 そして序曲へ… (ED後の転生。EDの一枚絵っぽい)
17 予告編「スポットライトがまぶしくて…」 (九条のドラマCD3予告with伽月)
18 予告編「ナイトメア・イン・天照郷」 (姫宮と京羅樹のドラマ3予告)

 今回、全体に弓長節は抑えめで、思ったよりジュブナイルはしていた印象ですが、難解な言い回し(わざわざなエセ古風)の説明口調が多いので、やっぱりキャラ萌え度が弱ければ弱いほど、聞き込むのがツライと思われます。
 あと個人的に御神ファンと那須乃ファンはキツイんじゃないかと。以下ねたバレなので反転。
 御神×那須乃、公式カップル認定。
 那須乃が告白。御神、男として実力つけるまで待ってくれ的発言。おいおい、橘愛子はどうするんだ、コウ! 若林はどうしたんだ、ナス!(若林自体このCDにはでてきません)
 背後でポアロが歌ってないのが残念。
 ほか散文。
・ばらっち、ゲームと少し口調が違う?
・伽月はともかく詩月のウェイトレス姿はちょっと見たかった。
・宝蔵院、真田は出ません。
・ナレーションの閣下、こわ!!!
・鳳翔&詩月の中の人活躍。

 ジャケは岩崎先生書き下ろし。おまけはまたメモカで月詠ver.。また「転生學園幻蒼録」って文字のシールを9枚もいれてどうするんでしょう。計18枚。キャラはペンタファング+呉李華。


■『転生學園幻蒼録』ドラマCD 第三章
 ついに真田登場のドラマ第三弾。九月の菊花祭(文化祭?)前という設定の天照前編と、12月のクリスマス前という設定の月詠後半。それとゲームの各章を主要人物が予告編風に語るモノ。
 意外にどれも面白いのは、ひとえに声優の方々のおかげだと思いますがいかがでしょう(弓長脚本で? と思いましたが、なにやら、宝蔵院の中の方曰く『家で読んでいたもの(脚本)から現場でどんどん変わってきた』らしいので、もしかしたら全然内容変わってるのかも知れません)…本当にゲーム本体の出来が良ければ、CDも素直に楽しめたんじゃないかと思うんですが、どうしても聞く度にゲームの嫌な思い出が心に影を落とします。

曲目リスト
01 スター誕生? (伊波&御神漫才)
02 決戦!鬼ヶ島 (伽月の桃太郎)
03 琴音登場!! (琴音登場)
04 火の玉少女のショーバイ・ショーバイ (琴音のマッチ売り)
05 赤ずきんの誠 (若林が赤頭巾)
06 芸術とは!? (九条監督おかしくなる)
07 シェイクスピア (那須乃のジュリエット)
08 大迷走 (大津登場。あの白いのが勝つわ)
09 ピアノの花子さん…? (クリスマスイベントを計画する月詠)
10 いざない… (宝蔵院の誘い)
11 私をツリーに連れてって (宝蔵院がおかしくなる)
12 彷徨 (月詠コント)
13 雪山炎上!? (宝蔵院と琴音と月詠と)
14 サンタの贈り物 (オチ)
15 第1話「萌動」 (以下、ゲームの内容を予告編風に紹介)
16 第2話「執行部、西へ」
17 第3話「学院推参」
18 第4話「災厄な男」
19 第5話「片鱗」
20 第6話「ダークサイド」
21 第7話「暗雲」
22 第8話「陽はまた昇る」
23 第9話「真世紀の行方」
24 第10話「寵児襲来」
25 第11話「首都燃ゆ」
26 第12話「焔爆連鎖」

 15曲目以降の『予告編』は、まぁいいんですが、じゃあこれを最初っからゲームに入れとけばよかったんじゃないか!!!と、切ない気持ちになるのが悲しいです。

 ほか散文
・パンフで『劇中劇説明』とかいって桃太郎とかのお話を説明しているのはバカにしているのかとちょっと思う。
・若林が古館化。レゾンデトールっていってるけどレゾンデートルじゃないか。
・のう、ナギー。
・又吉さんコメント「(楽しく仕上がっているので)CDに穴が開くくらい沢山聞いてください!」
・御神の中の人コメント「いやー、ほんと抜きじゃなくてやりたかったですね(笑)」(?)

 ジャケは今回も岩崎先生書き下ろし(凛の顔が少し変わった?)。メモカシールはまた「転生學園幻蒼録」って文字×9枚(計27枚)と、キャラは九条、紫上、那須乃、宝蔵院、安倍、菊宮。