攻略記

  第五話 「片鱗」
 動力は愛。
(序盤は慕)



   このネタが出るのはもっと先ですが。  

▼御神と主人公がファミレス「紫陽花」でだべっていると(なんでだべってる会話シーンとかいれないのかなぁ)、九条総代が「ウチのプライベートビーチに行こう」と誘ってきます。「のび太はダメ〜」とスネ夫みたいなことを言われたらどうしようかとドキドキしてしまいましたが、そこは総代。一月前にこてんぱんにノされたことを恨みにも思わず、主人公も誘ってくれる太っ腹なところを見せてくれます。

▼所は変わって月詠学院。天照を名残惜しく去っていったばらっちですが、あっさり心変わりして東京ライフをエンジョイ…と思いきや、本編では相変わらず「いい人」。前話のEDとか、ここのモノローグとか、なにかライターの都合のいいときだけ暗黒面は作動するようです
 ところでばらっちはいつ理力の暗黒面に目覚めたのでしょうか。前話EDを見る限り、転校初日からすでに法眼(森学院長)とは関係があるようですが…。ここまでの話で「心に闇」な描写は魂神出すときのイラストか、オフィシャルページの紹介くらいでしかなかったはずですが…、どうしたんでしょうか。
 普通に考えればこの辺の心変わり、まったく唐突で不可解です。『描かれていないけれど実は彼にはダークな一面が』、なんてことがまかり通るのなら、それよりも「頭のおかしいスパッツ娘につきまとわれて、本当は天照から出たくてしょうがなかった」とか「頭のおかしいスパッツ娘に『これからお前が転校する学校は残虐非道なd.m.pみたいなところだ』と洗脳され、その気になってしまった」とかいう脳内設定の方を、まとめサイト人としてはおすすめしたいところです。

「ヘーイ! 天照ボーイ、タクぼん!!」
 …姫といい、こいつといい…もしかしてライターはわざと「東京モンのセンス」を貶めようとしてるのでしょうか。開発者の間では彼の呼称は「ベイベー」らしいのですが、そういうベタなキャラにしたって「タクぼん」はないと思いますが、どうか。あと「呉のリカちゃんともツルんでるらしいじゃねぇか」といいますが、あとの会話を見る限り、呉はまだばらっちと組んでるわけではなさそうです。千里眼とやらもあんまりあてにならなそうですなぁ。

(ここの人はよそ物に冷たい)で・も、あたしらは違うからね」
いい人たちだよ、月詠ファング。・゚・(ノД`)・゚・。

▼橘愛子登場。
メガネっこキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! メガネ別にしてもまとめサイト人はこういうコが大好きです。あと、ばらっちは晃くんに思いをはせる前に、トイレを探した方がイイと思います。

「気安く触るな」
 呉さんセクハラ。しかしどう見ても飛河には感情がないのではなく、単にずっと「不機嫌」な奴としか思えません。一人称が「僕」なのもどうか。
 ともあれ、月詠は「親不知」にある「天照13連座=天津光隠神社」を浄化するのが目的のようです。

▼場面は再び天照郷に。自由行動で天照館に行くと那須乃が弓を練習しています。…下僕に庇われ、怪我した姿に我を失った事を恥じ、努力を惜しまないその姿をかいま見る…のはめちゃくちゃベタですが、燃えます。あと、タンクトップに袴で練習してたりする姿も、(まぁ、武道家としてはアレですが)萌えます。このイベントが、若林のイベントを見ていないと起きない仕組みも、このゲームらしからぬ練りようで、いいと思います。(とはいえ、その前提となる若林のイベントが、ヒントなしの確率1/2でしかたどり着けないので、前言撤回。練れてねぇ!!
 
「全ての技は五味七道に習ひて…」
 こんなことを射の最中に呟く弓道家はいないだろうというのは置いておいて。このイベントで習得する技は「残」です。これはたぶん残心(身)のことだと思いますが、これを射法の形式「七道」に加えることで、近世では「八節」としています。「残心(身)」とは武道用語で、ざっくり説明すれば「相手を倒した後も油断しない心(身)」のことですが、前話をやると判るように、那須乃はこれが未熟なため、若林に怪我を負わせました。つまり、そこを学んだわけです(そういう意味ではここで「残」を覚えるのは非常に的を射ていると思います)。が! 那須乃はここで「七道」と言ってしまってます。「残」がないのです。ああ、ここで「八節」をつぶやいていたら! 画竜点睛を欠いた残念なシーンだと思います。

▼若林と水まき。…透けてないよ、若。

▼御神とダベり。暑いのは夏服を(水着も)描かないアスミックが悪いので、そこに文句を言ってください。この回はこんな会話をはじめ、少しいい感じのところが多いです。どうしたんでしょうか。中途半端ですが。

▼新潟の海、総代のプライベートビーチ到着(相変わらず移動シーンなし)。水着の女の子がいないと嘆く御神に
「おっと、伽月と美沙紀がいたな」
 総代、真田はともかく、紫上を数に入れないのは「俺のだから手を出すな」という意味か、もしくは紫上のことが嫌いなんでしょうか。

▼九条との相性値が低いので熱射病で倒れました。…紫上さんのはスク水でしょうか。那須乃の水着はどこに…ってそうこうする内に自称幼なじみはとっとと遊びに行き、若林もどこかに。あれ、いま看病してくれる紫上と二人きり…? と思いきやイベント終了。中途半端なイベントだ…。

「昼間は楽しかったですね」
 俺は熱射病で苦しかったけどな。もうこういう扱いも慣れました。

「親知らず、子はこの浦の波枕、越路の磯の泡と消え行く」
 ムード満点の夕暮れる浜辺でウンチクを語るヒロイン。さりげに九条家の自慢をいれるところなど、相変わらず九条先輩ラヴってところはさすがです。萌え選択肢と思われる「雰囲気を変える」も、完全にスルーです。なんなんですか、このイベント。

 ところで、疑問に思っていた点がここで語られます。御封地と呼ばれる13連座。どういう意味なのでしょうか。「座」という言葉があります。日本では神様を「柱」という単位で数えますが、その神様の席は「座」で数えます。そのため「越後國頸城郡十三座」というと「越後の頸城郡にある十三の神席」ということになります。この「座」は一つの神社に複数あることもあり、また神様2柱で1座、なんてこともあるので、必ずしも一つの神社で一座ではないところが、ちょっと複雑です。ともあれ、親不知のある糸魚川市の「天津神社」は先の越後國頸城郡十三座の一つであることは確かです。全国的に重要な霊地かというと、そんなことはないと思いますが。と、ここまで「座」の説明です。「連座」の説明ではありません。なんなんでしょう「十三連座」。
 さらにここで紫上が重大発言です。ここに「竜神」を鎮めてあるといいだしました。…親不知の原因は竜神?寡聞にして初耳です。これはオリジナル設定(脳内設定)なんでしょうか。さらに愛宕大権現の話から翡翠の話まで。翡翠(曲玉)は有名ですが、愛宕大権現?? うーむ。どこまでが脳内設定なんでしょう。

▼月詠到着。封印はすでに解かれていたようです。戦闘のボスは…「絢河岸」=あやかし? ちなみにあやかしは関西〜九州の海に出る海蛇で、巨大なことが特徴です。…って小せぇ!!(普通のヘビと同じグラフィックでした)

▼かごめかごめの夢…また唐突な…。このゲーム、ネタが散発すぎ。
「何、言ってるんや、あいつ?」
 全く同感。もっとも対象はライターですが。

▼地脈を衛星で辿る。実は地球観測衛星「みどり」は実在します。それもゲーム中で語られているとおり、マルチスペクトルバンドで地表を観測する衛星であり、1996年8月に打ち上げられ、総代の言うように1997年6月には太陽電池の事故により発生電力がなくなり、活動が停止してます。さらに言えば人工衛星で地脈を探るという考えは、伝奇モノでは時々見られるネタで、この辺りは珍しくこのゲームらしからず伝奇っぽいところです。

「験力同士のぶつかり合いなんて! あたしやだよー」
 主人公にはガチを挑んでたじゃないか。

 那須乃と真田が戻ってこない、というだけで「あいつら(月詠勢)に拐(かどわ)かされた!」と勝手に怒り心頭の天照勢は山頂の天津光隠神社に急行です。…着いた先は廃神社…って廃神社? 天津神社は立派な神社ですが…どこまでが脳内設定なんだろう。

「禁錮包囲結界…奴ら本気だ!」
 見ただけで判る、そんな有名な「呪」なんでしょうか。聞いた事ありませんが。そういうオリジナル和風ファンタジー風味は…萎える。

 「おいキミ…、コウと一緒に恐怖へのメソッをお勉強するんだな!
      ははははっ!!

 (英method)〈メソード〉研究、訓練、表現などにおける組織的、体系的な方法、方式。メトーデ。
 感情のない飛河君も可笑しさのあまり笑い出します。
 中のグリーンライトリバーの人も気付いてませんが。

▼戦闘の結果がどうあれ、御神くんは那須乃と真田のために走り出します。いい人です。焦らず飛河、御神を…、そこで主人公が(一瞬)登場。
 「…ううっ、破界滅印掌だと!」
 と、なにやら状況はさっぱり判りませんが、アイスマンはやたら感情をみせつつ、「楽しくなってきた…」と盛り上げをみせます! どうなる、月詠VS天照!

「ふぅ…、月詠の連中もひいたか…」
 って、ひいたのかよ!! 描写しろよ!
 あと伽月、お前は何もしてないよ! ライターもこういうセリフ言わせるなら伽月を強制参加にすればいいじゃないか。

 「主人公が、おらなんだらと思うとぞっとするわ」
 嬉しいことを言ってくれますが、いったい何が起きたんでしょうか。誰か状況を説明してくれ!一瞬のパワー?魔貫光殺法で真田を貫いたんでしょうか。主人公が黙り込んでしまったのは、状況が判らないからだと思います。

 「火事場のバカ力じゃないのー?」
 
「まぁ、そんなとこかもな」
 おなじみの貶めのあとは、なんと「景気づけ」に総代が打ち上げ花火を上げてくれます。ダウンタウンの番組を見た方はご存じかもしれませんが、あの花火、だいたい数百万します。はいはい、金持ちはいいですねーっ!!

 「こ…今夜は静でいい夜ね、とても……
  戦い終わって…
  戦士の休息とでも言うのかしらね……




  えっと……ありがと、感謝して……



  ほ、ほほほ……
  今回は、か、借りにさせてあげますわ!」  

 (*´Д`)
 五話はいいんだか悪いんだかわからねぇ!!
 あと最後まで真田はお礼をいいにも出てきませんでしたが、本当に魔貫光殺法で貫いちゃったのかもしれません。
 ま、いいか!

  第六話 「ダークサイド」
    結奈の声優さんの名前見てまず吹き出したのは        
いけないことでしょうか
  

▼ばらっち暴走。…なんだかなぁ。転生が絡んでるんならもう少しちゃんと絡めるべきだと思います。
「出雲…この地こそ、ボクの降り立った本当の故郷」
 ばらっちの転生体に関しては諸説ありますが、出雲に降り立ったということはやはり素戔嗚尊(スサノオ)が有力でしょうか。
 どうでもいいですが、姫宮?のタイトルコール「ダークサイド」。やたら明るい声なのが印象的です。

▼法眼と森学院長の会話。森は榊原が動き始めたことを憂慮しているようですが…彼はいったいなんのために榊原を欲したのでしょうか。

森   「一刻も早く、奴らを追いつめたい。真実に気付いてしまう前に…」
法眼 「私も儀式のためにもう少し働かせてもらおう」
イズナ「妾も生かせてもらおう。あの方からの命がようやく降りたんでね」

 なにか大事な伏線!? とも思うんですが、あとからガッカリするといけないので適当に流しましょう。まさか森の目的が世界征服だとか、そういうことだったりするといけないので。

▼神祇庁審議官・嘉瀬深雪登場。いかに開かれた学校で、相手が公務とはいえ、夜中の学院長室にノックもなしに侵入する人は、通報した方がイイと思いますよ>森学院長
 立ち入り検査許可証を後から見せたってダメです。不法侵入です。礼儀どころじゃねぇ。

▼ようやくできた友達・御神と下校中、伽月に呼び止められる。
「とうとう明日からだね、烈士曲水四龍聖の宴( たいいくさい )
 「烈士曲水四龍聖の宴( たいいくさい ) だと…!?」「知っているのか雷電!」
 その男塾なネーミングは笑うところなのか。それともマジなのか。御神も誰もツッコミません。
 あと組の名前「白鳳」はともかく「紅麒」は聞いたことがありません。白鳳ってモンゴル出身の相撲取りにいますね。

 呪詛使ったり、シヅキングだったりするのはなんかもういいです。お腹一杯。

▼序盤の自由行動ですが、この武道館で大事なイベントがあります。なんと体育祭の準備で初めて一般生徒がでてきます!いたんだ!一般生徒!
 あと真田も仲間になります。

▼蛍雪寮も初登場? そうか…寮生活だったのか。…こんな小さな村で。うーむ。
「ほな、明日もあることやし、今日はゆっくり休もうか!」
 もう寝るのかよ! なんか御神がどんどんお山ナイズされていきます。助けてヒメ。

▼烈士曲水四龍聖の宴開催。木偶倒しはまぁ、ミニゲームです。

「私も執行部の端くれですよ、殺るときは殺ります!」
 だんだん本性が出てきました。

▼木偶を倒した後、大御封地・出雲が月詠に襲われたという玉依からの連絡が入ります。
「大御封地の危機なれば、天照郷の破滅にもつながりかねません
      郷司、此度の体育祭、一時預かりにはなりませぬか?

「何を言っておる…そんなことが出来るわけなかろう

 できないのかよ!郷の一大事に男塾名物とかやってる場合じゃないと思いますが。
 大人に任せろと言う郷司の意見も判らないではないですが、この危急時に回せる人材がいないことも判明してますし… まさか九条を神子(人身御供)にしたいがために、今ここで死にでもしたら大変!とか考えているんでしょうか。
 大津のあまりのヘタレっぷりに総代は猛り狂います。あれ、総代、こんな性格でしたっけ?

▼結局上層部の許可は下りず、無許可の討魔に。いくぞ!ってどこ?え、伊勢?出雲じゃないの?(まあ、どこに行くにもきっと一瞬でしょうけど)

「朱の土…丹生と呼ばれることが多いんだけど、かつて水銀の原石なんかをこう呼んでたの」

 まとめサイト人の知る限り、これは間違いです。丹生とは丹(あるいは丹砂・朱砂・辰砂など)を産出する土地を意味する言葉です。ちなみにそれを生業とする人たちを丹生族(氏)といいます。また単に「丹」と言う場合は酸化鉄を含んだ顔料、「朱」と言うと硫化水銀を含んだ顔料と定義されているようで、ここで「朱の土」を呼称するなら、そのまま「朱砂(すさ)」でいいんじゃないかと思うんですが、なぜここでわざわざ間違った「丹生」という言葉をだすのか、よく判りません。
 (まぁ一般的には丹と朱はあまり区別されていないため、「丹」ならまだよかったかもしれませんが…語呂が悪かったのかなぁ)
 ちなみに空海や修験者に関するウンチク、伊勢が水銀で有名なのはその通りです(このゲーム、突然こうしたウンチクをべたっと語り出すことが多いんですが、どれもなんか唐突です)。
 あと丹生、朱、水銀、空海、中央構造線、邪馬台国、神武天皇など一連のキーワードでぐぐってみると、伝奇マニアには楽しい記事が沢山見つかります。このゲームの話を理解しやすくはなりますが、それ以上にアラが見分けやすくなるかもしれません。まぁ、アラが多すぎるんですが。

「行くぞ!」
 総代、主人公だなぁ。あと誰か「おう!」とか言おうよ。
 ってなこと言ってる内に舞台は伊勢神宮。はい、一瞬で着いた…んですが、なんか夜になってます。…これは瞬間移動ではなく、単に移動描写が省かれたと考えてよろしいでしょうか。

▼伊勢神宮の入り口は荒々しく破封されています。その荒々しさから、犯人は月詠と決めつける総代。「月詠にも礼儀作法はある」と主張する御神の意見は、まったく無視され、結奈に遮られてしまう有様。ところでどいつもこいつも御封といいますが、いったい何が封印されているのか、誰も疑問に思わないんでしょうか、もしくはキャラは知ってて、プレイヤー置いてけぼりでしょうか。

▼イズナ「我が名はイズナ…月詠の守護神」
 イズナ姉さんきました。守護神と言ったのに御神に「お前なんか知らねぇ!」とバラされて慌てる姉さん。月詠の生徒を洗脳し、天照勢に闘わせます。相手はうつろな目をした一般生徒!どうする、天照勢!
 答え.「みなごろし」
 断末魔の悲鳴がすごいです。携帯の着声に最適。ちなみにここの緑の敵は、不意打ちでこっちのHPを1にする技を使ってくるので、全話を通じてここが一番死にやすいところだと思います。

 「何なんだよ、月詠の生徒…人の目じゃなかった」
 お前、みなごろしにしてたけどな。あと今まで主人公無視してみんなで話してたのに、思い出したようにこっちにRESを求めないでください。びっくりするよ。

「各自、2日後に再開される体育祭に備えておくように! 執行部、解散!」
 一つ、現地で解散するな!(一緒に帰らないの? 主人公、置いてけぼり?)
 二つ、体育祭が2日後に再開されるなんて話、あなたはこの時点では知らないはずです!
     (山吹先生は単にサスペンデッドになってると言っただけ)
 三つ、そろそろ烈士曲水四龍聖の宴( たいいくさい ) って書くのも面倒になってますか、総代。

▼イズナ「月詠も月黄泉の意志を貫いているに過ぎないのだよ」
 伝奇モノでも多いのでツッコミもあれですが、黄泉の支配者は黄泉神、あるいは伊弉冉尊(いざなみ)であり、月読命ではありません。月読の名は記紀や風土記では月夜見尊・月弓尊・月讀尊となっており、黄泉との関連性は後世の混同ではないかと思います。

「実行委員として、二人を制圧してきます!」
 借用物競争(借り物競走じゃなくて)にて。どんどん本性が出てきました。
 ちなみに体育祭競技内容ですが、もっと「手煮酢」とか、古代中国の競技が良かったです。

「さあ、数多の好勝負を繰り広げてきた、闘いのワンダーランド。験力の発火点、人生分岐路、天照館高等学校武道館!筋肉の勇者達( マッスルエリート ) の入場を待つ両軍学生達は、今まさに、かつて生け贄を待ち受け、熱狂したローマのコロッセオの観衆と化したのか! 天照学生の盛装( ドレス ) 、戦闘服とも言える紫紺の学生服に身を包み、いま、深紅の麒麟軍、伊波さんが…闘いの鐘を待ち受けるその心境はいかばかりかーー! 会場のボルテージは、逆転男。伊波さんへの期待でMAXに燃え上がり、今、爆発寸前で……あ……」

 古館の転生だったんだ。

▼その闘いのワンダーランド、相手は九条たちなのですが、正直楽勝です。なのに
安倍「おわーっ!すっげー! あの綾人さんでも、油断することがあるんだ!?」

 この間は偶然で、今回は油断か…
 あと貰えたトロフィーならぬ宝玉が敵組の宝蔵院専用なのはまたイジメですか…

「あんたさぁ、バックレてないで、用件なら早く済ませな」
 正直に告白しますと、まとめサイト人は「バックレる」というのをどこかに逃げ出すという意味だけだと思っておりましたが、辞書を引いたところ「しらばっくれる」の警察隠語が語源だと判明しました。用法、あってました。ごめんね、ヒメ。

 あと、どうでもいいことかもしれませんが、飛河くんの「フッ」っていうの、グリーンレバーライトの声ですが、何度聞いても鼻をかんでるように聞こえてしまうのは、気のせいでしょうか。それと声の件でついでですが、呉梨華の声と嘉瀬の声は逆のような気がするのは、やはりまとめサイト人が声優とかよく知らない人だからでしょうか。
  第七話 「暗雲」
    アンソロジーを作るならば、人選は        
うすた京介、ながいけん
尾玉なみえ、久米田康治
木多康昭、美川べるの
で、いかがでしょうか。

そんなのだったら5冊は買います。
  

▼嘉瀬深雪、天照郷に到着。

嘉瀬「山の中にこれだけの施設があると異様ね。本当の隠れ里ってカンジだわ」

 この際、はっきりさせて欲しいのですが、天照郷は住む人も少ない古風な隠れ里なんでしょうか。それとも一地方都市以上の施設と人口を備えた、ただ田舎に位置するだけのちゃんとした近代的都市なんでしょうか。変に現代ナイズされていたり、変に江戸時代ぽかったり、イメージがきちんと出来ません。この辺りも、イメージのし易い月詠学院の方に好感を抱く原因だと思います。


▼九条総代が朱雀門までお出迎えにきます。

嘉瀬「アラ、お出迎えいただけるんだったら、もう少し歩かないで済むところまで来ていただけると嬉しかったわ

 高校生の九条なんだから、どこまで迎えに行ったとしても、歩くのにはかわりありませんよ審議官。
 あと「風水を取り入れた天然の要塞」っていいますが、九条の説明(第2話)を聞く限り、風水になってもないし、天然でもないです。

 嘉瀬(九条に対して)そのニヒルな顔が歪むくらい虐めたところを想像すると興奮するわ

 別に変態性をここで発揮されるのは望むところですが、九条の顔も性格もニヒルとはほど遠いと思います。


▼謎の男(あんなシルエット他にいないけどまぁ秘密で)と法眼、イズナの会話。
 法眼とイズナは仲が悪く、イズナは謎の男の配下。二人してばらっちが消えた出雲へ赴くらしいことまではわかります。法眼は学院長の直属のようですが、前話でも出てたように立場は法眼の方が上のようです。しかし

イズナ「(人形風情が、一丁前に、おべっかまで使うとはね…)」

 おべっかなんて使ってるシーンは一個もないと思うのですが気のせいでしょうか。どこかシーンがカットでもされて、消し忘れでしょうか。なんかいちいち会話が(シナリオ的に)ぎくしゃくしてて、気持ち悪いです。


▼再び天照郷。

嘉瀬「天照郷って、ニュートラルすぎて酸素が濃すぎる状態と同じなのよね」

 …意味がわかりません。酸素が濃すぎるのはどう考えても「ニュートラル」な状態ではないと思いますが。素直に複数の地脈からの気が集中していて、陽気が濃いって言えばいいんじゃないでしょうか。


▼嘉瀬さん連れて、興和苑へ。学院長が怪人を使って天照郷を潰そうとしていること、それに風間が関わっていること、などをベラベラ喋ります。いいんでしょうか。
 話は変わって(というか突然、嘉瀬を全く無視して)、総代、紫上、一ノ瀬、御神が菊花祭の話をはじめます。菊花祭(普通九月九日重陽の節句が菊花祭です)のが来月と言うことは今月は八月でしょうか。まったく季節感がないのでさっぱりわかりませんが
 さてその菊花祭ですが、紫上の説明によると総代が一年の時に演劇をやって以来、執行部は演劇をやるのが恒例になっているそうです。恒例、っていうか今総代が三年なので、正味二回しか歴史のない「恒例の演劇」ですが、シンデレラです。なんというか那須乃の継姉っぷりが飛び抜けてるというか、こんなん絶対血筋とか、古い因習に縛られた所ではできない劇です。
 で、菊花祭の話はまぁここで終わりです。まったくもって唐突な話で、今後この話題は全く出てきません。この話題の間、嘉瀬もまったく出てこないですし、途中登場した御神は嘉瀬に関してまったくのノータッチで、姿すら見えていないようです。どこかで演劇祭イベントとか用意してたのに流れたから単にここに挿入したんじゃないかと邪推してしまいます。それくらい唐突で違和感バリバリです。


▼興和苑含めて、計七カ所を九条は嘉瀬に案内可能ですが、この自由行動で、主人公は一切登場しません。真田まで紹介されているのに。…しかし、よく見ると、道場で鍛錬するのは主人公ですし、神社で占うのも主人公との相性です。……もしかして…、九条しか出てませんし嘉瀬も九条にしか反応していませんが、主人公も一緒に案内して回っていたんでしょうか。その後、九条は嘉瀬からの情報を検討し、主人公を東京に一緒に行こうと誘います。この時、主人公に対して嘉瀬の説明はありません。…もしかして本当に一緒にいたのか、主人公。隠行の術、ここに極まれり。


▼月詠着。
「きゃー、いい男が二人もそろってる〜!」
 …ありがとう、第七話で九条以外に初めて主人公を認識してくれたのが姫ですよ。
 ありがとう。・゚・(ノД`)・゚・。


 そして橘愛子再び。

「ん? なんだか懐かしい感じ…! これ、コウくんの臭い!!」

 深読みすれば、一般生徒と思われた彼女も実は能力者で、御神の残留験力に反応していると思われますが、単に御神の体臭がキツイんじゃないかとも思いがち。あと総代、こんな濃いキャラ相手に冷静すぎ。天照で頭のおかしいキャラに慣れているのは判りますが。


「あらめずらしい、飛河君が感情的になるなんて」

 飛河はしょっちゅう感情的ですよ。メソットの時、大笑いしてたしね。
「あの呉と会う前の飛河に接触したかったが…」

 さすが総代。すでに飛河が呉の性の虜だと見抜いています。
 さて、ここを含めて飛河のRESは(二回を除き)、全て「冷」か「無視」で相性値が上がります。webラジオによると「飛河と同じ臭いを醸し出」すことが相性値アップの鍵だそうですが、いくら自分が「冷」な態度を取るクールなアイスマンでも、「相手に無視されて好感度が上がる」のはただのマゾだと思います。世間では飛河を落とすのが難しいそうですが、身も心もマゾの人だけが飛河を落とせるのだとしたら、転生學園は業界初のマゾチェッカーとして登録商標を取るべきだと思います。


▼このあとに選択肢が出てきます。「1.郷に戻る」「2.少し時間をおいてもう一度会う」
 どっちを選んでもまったく展開はかわりませんメッセージもかわりません。相性値が変動することもありません。まったく無駄な選択肢で不可解この上なし。


▼路地裏で天魔に襲われる九条と主人公。現れる姫宮と鳳翔。
「凛! 伊織!」
 てめぇいつから呼び捨てなんだコノヤロウ。
 あと彼は技を放つときなんて言ってるんでしょう。「博士!」に聞こえるんですが。


▼この後、九条君は自分の「討魔」と月詠の「討魔」の違い、理想と現実のギャップ、そして恐らくは天照郷という限られた世界に対する不信感に悩みます。
 個人的にはこのシーンは好きです。描き方はややチープで、月詠学院でのシーン描写があまりに適当すぎるので、あまり引き立たないのがアレですが、この部分にはジュブナイルな香りがします。
 ただ、このシーン含め、主人公は見ているだけだし、九条はこの章でリタイヤなので悩みもどこかにいってしまうのが、このゲームのダメなところだと思いますが。


「オッス! おもしろくなってきたなぁ!」
 「………」
 in一ノ瀬家。このシーンに限らず、御神は仲間思いのイイ奴で、「縁切りや!」といいながらも月詠の元仲間達のことを心配しています。そんな御神に「月詠が天照を潰そうと外道な手を使っている」と告げた嘉瀬審議官。御神の心痛はいかばかりか! という状況ですが、そこに伽月が吐いた言葉がこれです。リピートアフタミー。
 「オッス! おもしろくなってきたなぁ!」
 「………」
 素で大嫌いです。この女。


「一ノ瀬流正義キーック!!」
 だからこのお色気シーンもなぁ…
 「見たんちゃうか? その2つの眼で!しっかと!! カヅはんのパ…」
 パイパン? …ああ、なんだパンツか。
 「悲」→「なにが…そんなに悲しいんだ!!」
 幼なじみの精神活動が悲しい。


「あら、今一番逢いたくない方に出会ってしまいましたわ」
 主人公に会うなり第一声がこれです。
 主人公は村八分とかにあってるんでしょうか、それとも天照郷では不可触賤民制度が生きていて、カムイ伝のような裏のストーリーがあるんでしょうか。そいつは骨太だ!
 …と、まぁ、希望的妄想はおいておいて。
 ナスかわいいよナスに隠れてますが、ナスも結構非道いこというよね。というか、現実では本心(本当は優しいんだよ)みたいなことも知ることもなく、ただその人の言葉の暴力に傷ついて終わってしまう、ということはよくありますが、なんというか最後辺りにフラグで出来上がった「ラヴ」みたいなもんでごまかされてもてめぇらのやった仕打ちは生涯忘れねぇぞ、コノヤロウ!って、叫びたくなるよね。特に幼なじみ。


▼悩む総代、踊る総代、錯乱する総代、若さほとばしる総代
 「行くぞ!」
 もういいよ、総代主人公でー…
 ここで伊波くんの総代殺害フラグ(動機)が確定したのでしょうか。

▼出雲の洞窟(どこにあるんだ洞窟(と思ったらマップ名に黄泉路って書いてありました。たしか出雲の奥に黄泉路って名前の洞穴が本当にあった気がする))でイズナは即殺。法眼さん登場。
 圧倒的に強いとか、そういうのって、キャラにまんま喋らして表現するものじゃないと思います。
 で、ここから法眼さんと九条君のなぜなに転生學園が始まります。

法眼 「オマエが九条綾人だな…問いに答えろ…今、神と言われている者どもがなぜ天にある存在なのか……??」
九条 「…秩序のため…この大地が安らかであるように…」
法眼 「フッフッフッフ…そう…秩序だ! 貴様らの都合のためのな…」
九条 「我らもまた、国為す者!」
法眼 「ハッハッハッハ! なるほど、模範的な回答だ… なかなか教育が行き届いているな…」
九条 「…何が言いたい!?」
法眼 「…まだ気付かんのか? その心意気をオマエに伝えた者がいただろう… 私は、その者の使者として今、ここにいる…」
九条 「…なっ!? ま…まさか…!?」
法眼 「天照郷は支配者か? それとも為政者なのか? かつての朝廷や幕府を超越する存在だったのか? …否! では、黄泉國とは何だ… 久遠の流刑の地か? …そうではあるまい」
九条 「…何ものかしらんが、貴様は、危険すぎる… この九条綾人の名にかけて、オマエをここで止めてみせる!」
法眼 「フン…オマエとは、解かり合えると思ったのだが…まぁ、いい…余興はこれまでだ」

 書き写して見ましたが、何を言ってるんだかさっぱり解りません。チャネリング?

▼位相結界ってなにさ。……なに、テレポート? 便利な世の中だなぁ。だから移動シーンとかないの? …それ、伝奇?

▼閑話休題。法眼さんは鬼一法眼本人?だと思いますが、鬼一法眼といえば若山富三郎…ではなくて、牛若丸=源義経の兵法の師で、最後は義経に唆された三女・皆鶴に奥義書を盗まれ、義経に殺されるという悲劇の大陰陽師です。陰陽師は今でこそ神秘の使い手として阿部晴明を筆頭に認識されていますが、元来は政府の一省庁である「陰陽寮」の公務員という側面もありました。ちなみにこの「陰陽寮」、設置は西暦600年代で、廃止されたのは明治3年です。
 と、かように鬼一法眼は大陰陽師なわけですが(?)、情報で彼の魂神見てたまげました。
 「シェムハザイ」。詳しくは天使学などの本やググって見て欲しいのですが、旧約聖書などにでてくる天使、あるいは堕天使です。…なぜ天使!?なぜ陰陽師に天使!?
 なんかもう本気でこのゲームを作った人とはとことん話し合わねばならないような気がしてきました。

▼で。こちとらなんの苦労もなく法眼さんをボコにしたはずなのに、なぜか総代は紫上に気を取られ、やられてしまいます。そこで、主人公に初めての見せ場が!!

法眼 「ほう、怒りで呪縛を解き放つ者がいたか…」

 なにに対する怒りかは解りませんが、とにかく、法眼も認めた力が発動! というかずっと前から発動していた気がするが、「偶然」とか「綾人の油断」とかヒドイ言いがかりで貶められていた主人公が今!! 

  軽快な音楽と共に総代の羽交い締め
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ♪


 そうけえええええええ! 間の抜けたひらがな
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 主人公の魔貫光殺法
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 法眼「かふ」
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!


 盛りだくさんです。ここに来てネタが目白押しです。全編通じてあんまり感情の起伏がもてないゲームですが、ある意味ここはEDより遙かに心に残るシーンです。いつでもアルバムで見られるので要チェック。
 で、いちいち検討するのもバカバカしいですが、主人公はなぜ位相結界を飛び出してきたんでしょうか。なにも考えてなかったんでしょうか。それとも総代にトドメを刺しに来たんでしょうか。
「じゃあな…」

 総代フォーエバー。そうけええええーッ!!
  第八話 「陽はまた昇る」

▼結奈のモノローグから始まります。
 今回の事件、死体は上がらなかったようですが、天照上層部の見解は「”神子”九条はオリジナルと呼ばれた肉体と共に法眼の魂を黄泉に送っていった」ことになったとのこと。しかし神子とかオリジナルなんて言葉を唐突に使われてもなんのことだかさっぱりです。このゲーム、「謎」や「この世界での常識」の境界、それを誰が知っていて、誰が知らないのかの境界も曖昧なため、プレイヤーが置いてかれることがすごく多いです。

 「”神子”九条を失った衝撃はあまりに大きく、慰霊祭ではなく、追悼と銘打った」
【慰霊】 死んだ人や動物の霊魂を慰めること。「慰霊塔」「慰霊祭」
【追悼】 なくなった人の生前をしのび、いたみ悲しむこと。「追悼文」
 …この「衝撃が大きかったので」というのもよくわかりません。慰霊というのは多数、追悼というのは個人に対する儀礼という気がしますが…、使い分ける意味合いはなんでしょう。「神にさせられてしまう」と言いますが、神道による「神葬祭」ならともかく(神道では死という穢れを祓い、祖霊から神へと至らせます。それなら「神にさせられてしまう」という言い方に合致する気がします)。もしくは独自に「英霊祭」とかすれるんならわかるんですが。

 「私たちは進まねばならない。そうですよね? 伊波くん」
 え、あ、モノローグじゃなくて俺に話しかけてたんですか!? はい、そうですね!結奈さん!

▼ここで突然に3週間前。なぜ主人公が結奈に隷属しているのか、という謎に迫ります。
 麻痺した仲間を連れて、出雲から天照郷(!)にワープしていた結奈。山吹先生とともに九条を待ちますが…、転移陣からはのこのこ主人公だけが現れます。
「伊波クン! よかった、無事だったのね!」
さすが教育者。しっかりと主人公の無事を喜びます。
が、もちろん我らが結奈さまはそんなことはどうでもいいようです。
「伊波君…総代は…綾人様は…? 法眼に深手を負わされてからどうなったのですか? 戻ってらっしゃらないんですか? !! まさか!」
「………」
「やはり…沈められたのですね。ハッキリ仰ってください…」
 ちなみにここまで結奈、無表情です。しかし、戦艦じゃないんだから沈められたって表現はどうなんですか。
「なんという…あの九条綾人が堕とされるなんて…」
 山吹先生に至ってはとされる」です。落(だらく)と落(ついらく)はよく似ていると、昔のエライ人は言いましたが、いったい九条君はどうなってしまったんでしょう。
「法眼は? 伊波君は、なぜご無事で帰還できたのですか?
「………」
「総代を…見捨てられたのですか?
 …
それも仕方のないことです
 ………お疲れさまでした…………」
 怖いです。めちゃくちゃ怖いです。
伊波君のおかげで、郷の意脈が何とか繋がりました…
「…そっか…すごいわね…あなたの気が一瞬でも総代や法眼より上回ったってことよね? …ごめん、でも、そうでも言わなきゃ救われないよ、伊波クンもさ」
 どこをどうやれば「気が上回って」解決できたことになるのか、どうしてそう言われれば救われるのかも、よく解りませんが、ともかく、主人公はいま、針のムシロにいることは確かです。
「…伊波クン。あなただけでも無事に戻ってこられたし、成果は大きかったわ…
 この言い方でいいのね、紫上参事?
…はい
 怖い!怖すぎます。表面上はよくやったといいながら、これではまるで九条綾人殺人犯あつかいです(まぁ実際そうなんですが)。ただでさえ、これまでも村八分状態だったのに…。・゚・(ノД`)・゚・。


▼ここからは二週間前。つまり殺人犯扱いから一週間後です。自由行動でいろいろ話を聞けますが、驚くのはなんか主人公の知らないところで展開が動いてることです。もう主人公置いてけぼり。
 「法眼にはカタつけたの? そうか、元々謎多いからね、あのバケモン」
 しっているのか雷電! いつからあの法眼さんは「元々」ってくらい知られてるんですか、先生!
 それより何より新展開。
「押し掛け女房みたいやけどな、ワイの連れも、こっちの世話になることになったで!」
 なぜ?
 ここから天照郷にペンタファング合流です。…いったい何が起きたんでしょう。いろいろと推測するに

1.嘉瀬や結奈らの言で、法眼&イズナによる気脈止めが月詠上層部による仕業と判明。
2.出雲に来ていたペンタファングは、法眼を追っていたが(なぜ?)、途中で洗脳された月詠学院生徒に襲われる。
3.主人公パワーで月詠生徒正気に。天照上層部の温情により、天照郷に編入。

 といったカンジですが、なにせゲーム中ではほとんど語られないので憶測だけです。それにしたって、70年前からの確執を突き崩すにはよっぽどの証拠が必要だと思いますが、月詠のことを悪逆非道とか言ってた天照郷の連中はペンタを快く受け容れるし、あれだけ冷たかったペンタファングの連中も「よう、これからヨロシクな!」ってくらい、友達モードです。
 ただどっかでペンタファングを仲間にしなきゃいけなかったからって理由が一番しっくりしますが。しかしホントにストーリーをないがしろにするゲームです。このゲームの主題が「人物の「性格」とか「雰囲気」を描くこと」というある意味『ゲームの名を借りたキャラ設定集』だとは薄々感じることですが、それにしたって、取り巻く環境(ストーリー展開)を語ることは、その人物を語るのに非常に重要だと思うんですが…。

 あとこっからは愚痴になりますが、ペンタファングの目的は、彼ら流の「討魔」と、彼らと天照勢のデータ収集だと思いますが、前者はともかく、御封地でのデータ収集とかはかなり希薄な目的です。なのに、時には天照の連中を人質に取り、時には破壊活動まで行って、その手段はめちゃくちゃダーティです。シナリオ上の演出とかを考慮しないとすれば、彼ら自身が少し「イッちゃってる」か、洗脳されているかのどちらかだと思いますが、どうも全体を見渡してもそんなことはなさそうです。なんかもう少しこの辺り、練れなかったものでしょうか。彼らの信念と、天照郷に対する対抗意識、みたいなものをもっと描いて欲しかった。死ぬ前の九条が少し、ジュブナイルっぽかったのですが、「ぽかった」だけで終わってるんですよね。

「はっはっはっは」
 幻聴が聞こえる執行部室。裏執行部はどうやらお役後免になりそうです。というよりも、主人公にまったくの価値を認めてない上層部にとっては、九条がいなくなったことで、もう裏執行部自体に興味と意義を認められなくなったと思われます。まぁ、主人公に存在意義を認めていないのは天照郷全体の総意みたいですが。

▼紫上結奈による九条綾人弔辞
「…そして、九条総代は常に光り輝き、全校生徒の天として、また、絶え間ない精進は月として、我が校をてらし、支えていました。その中で、使命を全うすることにより、最高の責務を…顧みますれば天総代が健在であった日々が昨日のことのように…」
 うつむく主人公、泣く一ノ瀬、天照館の制服に身を包む御神、辛そうな宝蔵院、堪える那須乃、うつむく若林、頭を掻く御神(二回目)、泣き叫ぶ真田。
 そして切々と語る結奈のモノローグはちょっと怖いです。

「街にでも繰り出そうぜ!」
 また頭の悪い会話かと思いきや、少しは人間の心が解ったようなセリフを吐く幼なじみ。言ってることは、ともすればグッとくるセリフですが、なにせここまでがここまでなので、お前には何もいう資格はねぇ!!とはり倒したくなる気持ちをぐっと抑えてR1+△。

「苦しかった…正直、ちょっと…」
 自由行動での興和苑。公式では正解は右手の四つですが、違います。正解は「楽」です。このコの数少ない本音を聞いてこその転生學園幻蒼録。
「あたしたち…あのときたぶん、廃棄されそうになったんだ……相手は、ウチの生徒達…さすがに手を出せなくてさ、かなりピンチだったの。空間がのゆがみが発生して…生徒達が正気に戻って…そしてわたしたちは救われた。後で聞いたのよ、宗家さんとあなたのおかげだって。ホント、ありがとね…」
 新潟でのナス以来、ひさしぶりに本音のお礼を聞いた。・゚・(ノД`)・゚・。
 ごめんね、姫。その生徒達、天照の連中は皆殺しにしてたよ
 まとめサイト人は姫=真のヒロイン説を応援しています。

「あ、コウちゃんのことは気にしないでいいよ。式典に月詠が参加できないって知ってから、ずっとこの調子なんだ」
「飛河の奴が…ワイらに何の相談もなしにどっか行ってもうた!」
 会話がつながらねぇ。
 月詠が参加できないことにここではもっと突っ込んだ話をするべきじゃないのか。ちなみにこの前のシーンで二回も御神は「天照の制服を着て」でているので、なんかタネ明かしされた後の手品を見ているようです。
「アハハハ、ベタつくのはナニだけど、こういう場合はいいだろ?」
 ベタつくナニの話をされても困りますが、ナニってカタカナで喋るなコノヤロウ。

「総代とは一度…じっくり話をしてみたかった」
 二話くらい前と言ってることが180度違うやんけーッ! なんか凛は気持ちの割り切りがすごく早いのか、丁寧に喋りますが、あんまり物事考えてなさそうな発言が多いです。


▼結奈演説続き。
「この場をお借りして、方々にもの申します。
 我らが愛した総代、九条綾人は、時に我々を導く光であり、時に鎮守(まも)るちからでした。しかし、今やその大いなる輝きは、私たちの前から永遠に去ってしまいました。そして、その亡骸さえもまみえること叶わないのです。しかし、その事で九条綾人の魂、意志までも消えてしまったのでしょうか。
そうではありません!
 
九条綾人の討魔はまだ続いています。総代は、自らの魂に平穏を求めるほどの凡庸な才覚は持ち合わせておりません。
 
あらぬ事態の度重なる隆起により、新たなる未来が創られようとしています。それは、今を平安と呼ぶ人間(ひとびと)にとっては、危機と呼ぶものなのかもしれません。天照であるか月詠であるか…転生であるか、血統氏族であるか。彼のごとき古き悪弊、因習は、我々の可能性すら狭めるものでしょう。折に触れ、総代は、そう憂慮されておりました…狭量にして、傍若無人な心持ちは、今、そこにあるうねりをも見落としがちです。寛容にして、慈悲の精神こそ、我ら天照館の士道に通ずる心…総代の意志は、執行部に、いや、天照館に脈々と息づいています。その我らは、郷の安寧をはかるだけでなく、真世紀の未来を迎えるための準備を必要としているのかもしれません。そのための導き手たる事こそ、執行部が…この紫上結奈が受け継いだ、使命だからです。されば…その時に至っては、執行部のみならず、皆様の心の片隅にも九条を感じることで、そのうねりに備えていただきたい…と、切に切に願うものであります。決意こそ、今日の追悼にふさわしいと考え、皆様にもお聞き願った次第です。お耳汚し、ご無礼しました…」

 なげえ!! つか、怖い!! 最初は総代って言ってたのに最後には九条って呼び捨てだし、勝手に受けついじゃうし。九条を殺して、次は俺の時代だ!と思ったら、結奈の時代だったよ!みたいな。
「(私はもう一度彼に決意を尋ねた)」

「私たちは進まねばならない。そうですよね? 伊波くん
 天の意思を守るお役目を、果たさなければなりませんよ
 
ね?


 ちなみに、ことココにいたって、拒否権はありません。否定で返しても、
 「あなたの力はすでにあなただけのものではないのです。お覚悟を
 と、怒られます。そうです。あなたは九条を殺した責任を取って、紫上結奈の「力」(というか人間兵器)として、隷属が決定したのです。って、そうとしか思えない展開。
 (ちなみにここの選択肢の正解が「怒」一択なのはおかしいというか、まさに正解というか、複雑なところです)

▼このあと執行部の面々が出てきます。今の隷属宣言を盗み聞きしていたようです。
 御神がせっかく天照館の制服着たのに、また月詠の服着てたり、するのはなんかもう、情けないのでもうどうでもいいです。(立ち絵グラフィックの数枚くらい描けよぅ)

法眼復活
 ここでの風間の「ははははっ」ってボイス、変です。なんか変なもの食べさせられた犬みたいです。
 ここで法眼が自分の肉体が森の術によるものだと初めて知ったり、九条がそのうち蘇ることとか、身も蓋もない話がでてきますが、まぁどうでもいいですな。